保険、全部でいくら払っているか、すぐに答えられますか。
- 結婚したとき、家を建てたとき、子どもが生まれたとき——そのたびに1本ずつ増えた
- どれも「必要だと言われたから」入った
- 合計がいくらか、考えたことがない
わが家も、以前はそうでした。
いまは、はっきり答えられます。年およそ9.1万円です。入っているのは3つ。医療保険には入っていません。
この記事では、わが家が入っている保険と、やめた保険を全部並べます。そして、どうやって決めているかを書きます。
削るのはムダだけ。思い出は削らない。——保険は、削っていいものと、削ってはいけないものが、はっきり分かれます。
わが家の保険は、3つだけです
まず、全部出します。
| 保険 | 年間の保険料 | なぜ入っているか |
|---|---|---|
| 火災保険 | 約1.2万円(5年6.1万円) | 家が壊れたら、生活が壊れる |
| 自動車保険 | 約1.9万円 | 他人にケガをさせたら、損失に上限がない |
| 生命保険+収入保障保険 | 約6万円(月5,000円ほど) | わたしが突然いなくなったときの、家族の生活 |
| 合計 | 約9.1万円 |
生命保険文化センターの調査では、生命保険(個人年金を含む)の年間払込保険料は平均17.1万円だそうです。わが家の生命保険まわりは年6万円なので、おそらく平均よりかなり低いと思います。
でも、安さを目指してこうなったわけではありません。「何に備えるか」を決めたら、自然にこの形になりました。
入っている理由:生命保険と収入保障
わたしに何かあったとき、いちばん困るのはこの2つです。
① まとまったお金が足りない(子どもの大学費用など) ② 毎月の生活費が回らない
だから、生命保険で①に、収入保障保険で②に備えています。月5,000円ほどです。
そしてこの2つには、やめる条件も決めてあります。
子どもが成人して、わたしがいなくても困らなくなったら、どちらも解約する。
保険は「一生入るもの」ではなく、「困る期間だけ入るもの」だと思っています。困る期間が終われば、役目も終わりです。
入っていない理由:医療保険
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
わが家は、医療保険に入っていません。 理由は2つあります。
① 公的な制度で、ほとんどまかなえる
日本には高額療養費制度があります。医療費が高額になっても、1か月の自己負担には上限があります。
わが家の所得区分だと、100万円近い治療を受けても、自己負担はおよそ9万円ほどです。(上限は所得によって違い、制度も変わることがあるので、ご自身の区分は確認してください)
つまり、「万が一の大出費」は、そもそも制度で抑えられているんです。
② 実際に手術をして、計算してみた
これは、わたしの実体験です。
7年ほど前、肺気胸の手術を受けました。 月をまたいで、転院もあったので、自己負担は合計で18万円ほどでした。
そのころ、わたしは医療保険に3年ほど入っていました。払った保険料は、3年分でちょうど18万円くらい。
つまり——払った分が、ちょうど返ってきた。 それだけでした。
そして、その後7年以上、何もありません。 保険に入り続けていたら、7年分の保険料はまるごと出ていっただけです。
正直、結果論です。でも、こう考えました。
医療保険に3年入る → 18万円払って、18万円戻った 同じ額をNISAに3年 → 18万円を手出ししても、まだ手残りがあったはず
「保険料と同じ金額を、自分で積み立てておく」。それで万が一のときは、そこから払う。医療保険に代わる蓄えがあれば、医療保険はいらない——わが家はそう判断して、解約しました。
⚠️ ただし、これはわが家の判断です。蓄えがまだ十分でない時期や、持病がある場合は、話が変わります。「やめろ」と言いたいわけではなく、「計算してみてほしい」という話です。
やめた保険:3つあります
医療保険のほかに、やめた保険が2つあります。
| やめた保険 | 理由 | くわしくは |
|---|---|---|
| 医療保険 | 上に書いたとおり | — |
| 養老保険(学資保険のかわり) | 元本割れしても、NISAのほうが増えると判断 | [学資保険、解約しました] |
| 地震保険 | 民間の地震保険では、補償が費用に見合わないと判断 | [火災保険を見直した話] |
共通しているのは、「安心のために入っていた」保険だったということです。
安心は大事です。でも、安心のためのお金が、備えを削っていることもある。そこに気づいたのが、わが家の見直しの始まりでした。
判断の基準は、ひとつだけです
保険をどう選ぶか。わが家の基準は、これだけです。
「起きる確率は低いけれど、起きたら生活が壊れるもの」にだけ、保険をかける。
⭕️ 家が燃える → 確率は低い。でも起きたら生活が壊れる → 火災保険 ⭕️ 他人にケガをさせる → 確率は低い。でも損失に上限がない → 対人・対物無制限 ⭕️ 自分が突然死ぬ → 確率は低い。でも家族の生活が止まる → 生命保険・収入保障 ❌ 病気で入院する → 確率は高め。でも制度と貯金で対応できる → 医療保険はなし ❌ 自分の車が壊れる → 損失は車の値段まで。貯金で対応できる → 車両保険はなし
「よくあること」や「めったにないけど致命的ではないこと」には、貯金で備える。「めったにないけど致命的なこと」には、保険で備える。
これを決めてから、保険で迷うことがなくなりました。
保険は、窓口で入らないでください
最後に、ひとつだけお願いのようなことを。
自分で必要な補償を調べて、自分でネットで契約するのをおすすめします。
窓口で相談すると、たいてい担当者にとって都合のいい商品を勧められます。その場では納得するんです。でも、あとで自分で調べると、もっと合うものが出てきます。
わが家の保険が年9.1万円で収まっているのは、全部自分で比べて、自分で決めたからです。火災保険は価格.comで、自動車保険は保険スクエアbang!で比べました。どちらも、30分もかかっていません。
向いている人・やめたほうがいい人
✅ この考え方が合う人
- 保険が3本以上あって、合計がすぐ言えない
- 「勧められたから」入った保険がある
- 貯金が、ある程度できてきた
- 新NISAなど、積立をすでに始めている
⚠️ 急がなくていい人
- 貯金がまだほとんどない(この段階では、医療保険が支えになることもあります)
- 持病があって、いちど解約すると再加入が難しい
- 保険料が家計のごく一部で、見直す優先度が低い
保険の正解は、家計の状態で変わります。 わが家の形を真似する必要はありません。「何に備えているか」を一度、紙に書いてみる——それだけで、見えてくるものがあります。
まとめ:安心より、備えを
- わが家の保険は3つ・年9.1万円(火災・自動車・生命+収入保障)
- 医療保険には入っていない。高額療養費制度と、18万円の実体験から判断した
- やめた保険は医療・養老・地震の3つ
- 基準は「確率は低いが、起きたら生活が壊れるもの」だけ
- 生命保険は子どもが成人したら解約する設定
- 窓口ではなく、自分で調べて自分で契約する
保険は、入れば入るほど安心です。でも、安心のために払うお金が、本当の備えを削っていることもあります。
まず、いま入っている保険を全部並べて、合計を出してみてください。それがスタートです。
📎 火災保険を10年30万円から5年6.1万円にした話は、火災保険を見直したら10年30万円が5年6.1万円になった話に。
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