「電気代の補助金が、また始まるらしい」——そんなニュースを見て、「うちはどれくらい安くなるんだろう?」と気になった方も多いのではないでしょうか。2026年の夏は、電気・ガス料金の補助が再開され、標準的な家庭で3か月あわせて5,000円ほどの負担軽減が見込まれています。値上げが続くなかでの、久しぶりの朗報です。
ただ、わが家の場合は少し事情が違います。実は、オール電化に太陽光発電と蓄電池を組み合わせていて、電力会社から「買う」電気がとても少ないんです。そうなると、この補助金の恩恵も、正直あまり大きくないかもしれない——そんな立場から、今回は補助金の仕組みと、わが家のリアルな電気事情を、正直にお話ししてみたいと思います。同じように太陽光を導入しているご家庭の参考になればうれしいです。
きっかけは、補助金でした
この記事を書いたきっかけは、2026年7月に再開した電気・ガスの補助金でした。
「補助金が出るなら、うちも安くなるのかな」——そう思って明細を見たら、わが家はあまり恩恵を受けていなかったんです。理由は単純で、太陽光と蓄電池があるぶん、電力会社から買う電気そのものが少ないから。補助金は買った量に応じて値引きされる仕組みなので、買わない家は値引きも小さくなります。
そこで気づきました。太陽光は「得か損か」で語られがちだけど、実際はもっと地味で、もっと現実的だということ。
この記事では、太陽光と蓄電池を入れたわが家の、正直なところを書きます。
補助金の仕組みや、明細のどこを見れば値引きが分かるかは、こちらの記事でくわしく書いています。
わが家の電気事情(オール電化+太陽光+蓄電池)
わが家はオール電化で、太陽光発電と蓄電池を導入しています。昼間は太陽光で発電し、余った分は蓄電池にためて夜に使う。この組み合わせのおかげで、電力会社から買う電気は、かなり少なく抑えられています。
実際、真冬をのぞけば、電気を「買う」金額よりも、余った電気を「売る」金額のほうが多いくらい。つまり、月によっては電気代がプラスになることもあります。こうなると、買う電気にかかる補助金の恩恵は、わが家にとってはどうしても限定的になります。とはいえ、電気をたくさん使う真冬には買電も増えるので、その時期にはしっかり補助のありがたみを感じられそうです。
太陽光の、正直なところ
ここで、太陽光について正直なことも書いておきます。
いいことばかりに聞こえるかもしれませんが、太陽光発電にはデメリットもあります。導入時の初期投資が大きいことや、長く使ううえでのメンテナンス費用がかかること。こうした理由から、最近では「誰にでも手放しでおすすめできるものではない」と言われることもあるようです。
正直、わが家はそうした話を詳しく知る前に導入していました。なので今は、「導入した以上は、その恩恵を存分に享受していこう」という気持ちでいます。これから検討する方は、メリットだけでなくコスト面もしっかり調べたうえで判断するのがいいと思います。
わが家の実額を、全部出します
きれいごとは抜きにして、実際にかかった金額を出します。
| 金額 | 設置したタイミング | |
|---|---|---|
| 太陽光 | 約166万円 | 家を建てるときに同時 |
| 蓄電池 | 約253万円 | 家を建てたあとに後付け |
| 合計 | 約419万円 |
そして、年間の売電額はおよそ19万円です。
太陽光は「10年で回収」が見えています
太陽光の166万円を、年19万円の売電で割ると——およそ9年。
つまり10年ほどで、太陽光の設置費用は回収できる見込みです。ここは、正直よかったと思っています。
⚠️ ただし注意点がひとつ。売電の単価は、一定期間を過ぎると下がるのが一般的です。ご自身の契約が何年で、その後いくらになるかは、必ず契約書や電力会社の案内で確認してください。「ずっと年19万円」ではありません。
蓄電池253万円は……正直、きびしいです
問題は蓄電池のほうです。
蓄電池は売電で戻ってくるものではなく、電気代の節約分で少しずつ回収していくもの。仮に年5万円ぶん電気代が下がったとしても、253万円を取り返すには50年かかります。
正直、金額だけで見れば、取り返せる気がしません(笑)。
ここは、正直に書いておきたいところです。「太陽光と蓄電池はお得です」と言い切る記事はたくさんありますが、うちの実額で計算すると、蓄電池はそう単純ではありません。
後付けは、高くつきます
もうひとつ、これから家を建てる方に伝えたいこと。
蓄電池を後から付けたので、工事費が別途上乗せになりました。家を建てるときに一緒に付けていれば、もう少し安く済んだはずです。
つけるなら、最初から。 これは、実際にやったからこそ言えることです。
まだ来ていない出費:パワコンの交換
最後に、これから来る出費の話も。
太陽光や蓄電池には「パワーコンディショナー(パワコン)」という機器があり、寿命があるので、いつか交換が必要になります。
わが家は蓄電池を載せたときに交換済みなので、いまのところ費用は発生していません。ただ、あと13年ほどで、次の交換が来る見込みです。
「設置したら終わり」ではなく、十数年ごとに出費がある——ここを知らずに始めると、あとで驚くことになります。
補助金、わが家はこう向き合う
国の補助は自動で受けられるとはいえ、せっかくなので、もう少しアンテナを張ってみようと思っています。
たとえば、お住まいの市区町村が独自に出している補助金や給付金は、国のものとは別に「申請が必要」なことがあります。わが家もこれまで国や自治体の補助金まではあまり意識してこなかったので、これを機にきちんと調べてみるつもりです。
ちなみに、電力会社から届くキャンペーンのDMだけは、昔からこまめにチェックしていて、使えるものがあれば必ず申請してきました。こうした「もらえるものは、きちんともらう」という小さな積み重ねも、地味ながら家計には効いてくると思っています。
まとめ:わが家に合うかどうかが、すべて
- 太陽光約166万円+蓄電池約253万円=合計419万円
- 年間の売電はおよそ19万円。太陽光は10年ほどで回収できる見込み
- ただし蓄電池253万円の回収は、正直きびしい(笑)
- 後付けは工事費が上乗せ。つけるなら最初から
- 13年後にはパワコン交換という出費が控えている
わが家は、つけたことを後悔していません。ただ、「みんなつけてるから」で決めるものではないとも思っています。
数字だけ見れば、蓄電池は割に合わないかもしれません。それでも納得して使っているのは、うちの生活に合っていたからです。
大事なのは、自分の家の屋根・地域の日照・家族の生活時間に合うかどうか。うちに合ったから、うちはよかった。それだけの話です。
太陽光のあるなしに関わらず、電気代は「まず明細を読めること」から。わが家の明細の見方は、こちらの記事にまとめています。



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