「電気・ガス代の補助金が出てるらしい」——ニュースでそう聞いても、実際に自分の家がいくら安くなっているのか、ピンと来ていない方は多いのではないでしょうか。毎月の明細を見ても、数字が並んでいるだけで、「で、これ得してるの?」と首をかしげてしまう。正直、わたしもそうでした。
そこでこの記事では、わが家の実際の電気代を公開しながら、明細のどこを見れば補助金の効果が分かるのかをお話しします。あわせて、太陽光+蓄電池があるわが家ならではの、ちょっと特殊な電気代事情も正直に書きますね。
わが家の7月分は10,830円(オール電化)
まず、わが家の数字から。7月の電気代は10,830円でした。わが家はオール電化なので、ガス代はゼロ。この10,830円が、光熱費のすべてになります。
「オール電化なのに1万円ちょっと?」と思われるかもしれませんが、これには理由があります。わが家には太陽光発電と蓄電池があるので、電力会社から買う電気が、そもそも少ないんです。
実は、売電のほうが多い月も
さらに正直に書くと、7月の売電(余った電気を売った金額)は14,136円でした。つまり、電気代10,830円に対して、売電のほうが多い。差し引きするとプラスという状態です。
こう書くと「なんだ、恵まれてるじゃないか」と思われそうですが、太陽光は初期投資もメンテナンス費用もかかるので、単純にお得とも言い切れません(このあたりは、以前の記事でも正直に書きました)。ただ、夏の日照が多い時期は、こうしてプラスになることもある、というのがわが家のリアルです。
明細で見るべきは「燃料費調整額」
さて、本題の補助金です。「補助金でいくら安くなったの?」を知るには、明細の”燃料費調整額”という欄を見るのがポイントです。
わが家は中部電力なのですが、明細を見ると、燃料費調整単価として1kWhあたり1円36銭が値引きされていました。これが、いわゆる補助金による値引き分にあたります。
つまり、使った電気の量(kWh)× 値引き単価が、その月に安くなった金額。たとえば300kWh使った家庭なら、1kWhあたり1円36銭として、約400円の値引きになる計算です。「補助金が出てる実感がない」という方は、ぜひ一度、明細のこの欄を確認してみてください。気づかないうちに、ちゃんと恩恵を受けているはずです。
この値引き、9月使用分で終わります
ここまで「燃料費調整額の値引き」を見てきましたが、この値引きは永遠には続きません。
電気・ガスの補助は、2026年9月の使用分で終了する見込みです。つまり、10月に届く明細から、この値引きが消えます。
そもそも、この補助金にはひとつ特徴があります。それは——電力会社から買った電気の量に応じて、値引きされるということ。
だから、こうなります。
- たくさん電気を買う家庭 → 値引きも大きい
- あまり買わない家庭 → 値引きも小さい
わが家は太陽光と蓄電池があるぶん、買う電気そのものが少ないので、もともと補助金の恩恵は少ないほうでした。標準的なご家庭だと、3か月でおよそ5,000円ほどの軽減だったと言われています。
恩恵が大きかった家庭ほど、10月からの反動も大きいということになります。
去年より1,000円ほど高い。でも理由は「単価」じゃない
「じゃあ、去年より安くなったの?」というと、実はわが家、去年の同じ時期より1,000円ほど高いです。
でも、過去の記録を見返してみると、電気の単価自体は1kWhあたり1円ほど上がった程度。つまり、値上がりというより、単純に使用量が増えただけなんです。今年の猛暑でエアコンをよく使った、ということですね。
ここ、大事なポイントだと思います。「電気代が高くなった!」と感じたとき、それが単価が上がったせいなのか、使った量が増えたせいなのかを切り分けて見ると、対策の方向が変わります。単価なら電力会社の見直し、使用量なら使い方の工夫。原因が分かれば、打ち手も見えてきます。
10月、自分の家がいくら上がるか計算できます
「じゃあ、うちはいくら上がるの?」——これ、明細さえあれば自分で計算できます。
やることは、かけ算ひとつです。
今月の使用量(kWh) × 値引きの単価(円/kWh) = 10月から増える金額
わが家の7月分(中部電力)でいうと、値引きの単価は1kWhあたり1円36銭でした。単価は月や電力会社によって変わるので、必ずご自分の明細に書かれている数字を使ってください。
たとえば月300kWh使う家庭で、単価が1円36銭なら——300 × 1.36 = 408円。
ひと月あたり、これだけ上がる計算になります。
金額の大小より、「なぜ上がったか」を自分で説明できる状態にしておくことが大事です。理由が分かっていれば、慌てずに済みます。
正直、高いか安いかは判断が難しい
最後に、本音も書いておきます。正直なところ、電気代が「高い」のか「安い」のか、判断基準がよく分からないというのが、わたしの本当の感想です。
家の広さも、家族の人数も、住んでいる地域も、機器の効率も、家庭ごとにまったく違う。だから「平均はいくら」と言われても、自分の家がどうなのかは、なんとも言えないんですよね。わが家は「オール電化でガス代がない分、まだマシかな」と思っている程度です。
だからこそ、他人と比べるより、自分の家の”去年と今年”を比べるのがいちばん現実的だと思っています。同じ家、同じ家族で比べれば、増えた理由も見えてきますから。
わが家の電気代チェック手順(3ステップ)
最後に、わたしが毎月やっていることを、そのまま置いておきます。5分もかかりません。
- 使用量(kWh)を見る … 金額ではなく、まず使った量を見ます
- 去年の同じ月と比べる … 他人の平均ではなく、自分の過去と比べます
- 差が出たら、単価か使用量かを切り分ける … 単価のせいなら仕方ない。使用量のせいなら、生活を振り返る
この3つだけです。「高い気がする」を「高い理由が分かる」に変えるだけで、電気代との付き合い方はずいぶんラクになります。
まとめ:明細が読めれば、慌てなくて済む
- わが家の7月分は10,830円(オール電化・太陽光+蓄電池)
- 明細の燃料費調整額を見れば、補助金の値引きが分かる
- その値引きは、9月使用分で終了する見込み
- 10月からいくら上がるかは、使用量 × 値引き単価で自分で計算できる
- 大事なのは他人との比較ではなく、自分の過去と比べること
電気代は、我慢して下げるものではないと思っています。まず明細を読めるようになること。そこからでいいはずです。
今月の明細、一度だけ開いてみてください。それがスタートです。
太陽光と蓄電池を実際に入れてみて、正直どうだったか(発電・売電・費用のリアル)は、こちらの記事で書いています。
電気代を「我慢して下げない」ためのわが家の工夫は、こちらの記事にまとめています。
電気代は我慢して下げるものではありません。それより効くのが、通信費などの固定費です。わが家が月5,000円削った話は、こちらの記事にまとめています。



コメント