「今年のお盆は、帰省しないでおこうかな」——そう考えたとき、ふと胸をよぎる、うしろめたさ。「親不孝かな」「周りはみんな帰ってるのに」「実家に悪いかな」。そんな罪悪感で、なんだかスッキリしない気持ちになること、ありませんか。
でも、安心してください。今年のお盆は、約半数の人が「帰省予定なし」というデータもあります。物価高で費用がかさむいま、無理に帰省しないという選択は、決して珍しいことではありません。この記事では、わが家が「帰省しない」という選択と、どう向き合っているかをお話しします。同じように罪悪感でモヤモヤしている方の、心が少し軽くなればうれしいです。
「お盆=帰省」という固定概念に、違和感がある
正直に言うと、わが家は「帰省しないこと」に、あまり罪悪感がありません。というのも、「お盆=必ず帰省するもの」という固定概念そのものに、少し違和感があるからです。
もちろん、お盆にご先祖様が帰ってくる、という考え方は素敵だと思います。でも、それなら「それにふさわしい行動」が伴っているかというと、必ずしもそうではない。「なんとなく、お盆だから集まる」だけになっているなら、それは本当に必要なことなのかな?と、立ち止まって考えてしまうんです。
大事なのは「帰省の目的」があるかどうか
わが家が基準にしているのは、「その帰省に、目的があるか」です。
たとえば、お墓参りをして手を合わせる。これは、はっきりした目的です。だから、お墓や仏壇があって、手を合わせに行く場所があるなら、帰省する意味があります。でも、たとえば妻の実家のように、近くにお墓も仏壇もなく、手を合わせる場所がない場合。しかも、普段から定期的に顔を合わせているなら——「お盆だから」というだけで、わざわざ混む時期に集まる必要が、本当にあるのかな?と思うんです。
「みんなが帰るから」ではなく、「自分たちにとって、意味があるか」。この視点で考えると、帰省しない選択にも、ちゃんと納得がいきます。だから、罪悪感を感じる必要はないんです。
帰省しない代わりに、大事にしたいこと
「帰省しない」というと、何もしない冷たい選択のように聞こえるかもしれません。でも、わが家にとっては逆です。帰省しない分、大事にしたいものがあるからです。
それは、家族の時間。まとまった休みが取れるお盆だからこそ、家族でゆっくり過ごしたい。近場のお祭りに出かけたり、子どもの友達を家に呼んでパーティーをしたり。お金も交通費もかけず、それでいて、子どもにとって最高の夏の思い出になります。
ちなみに、うちの子どもたちは、親戚(甥っ子や姪っ子)と遊ぶのも大好きです。だから、そういう「子どもたちが楽しめる」目的があるときは、喜んで顔を出します。つまり、帰省を全部やめるわけではなく、「家族にとって意味のある集まりは大事にする」ということ。ここも、目的で考えているんです。
「たまに顔を出す」ことこそ、親孝行
ここで、誤解のないように書いておきたいことがあります。わが家が「お盆にこだわらない」のは、親を大事にしていないから、ではありません。 むしろ逆です。
わが家は、月に1回くらいは実家に顔を出しています。そして、これは実感なのですが、親にとっては、たまに顔を出すこと、孫を連れて行くこと、それ自体が何よりの親孝行なんだな、と思うんです。
うちの親も、よく言います。「来てくれるだけで嬉しい」「ごはんに誘ってくれるだけで嬉しい」「誰も来てくれないのが、いちばん寂しい」と。高価なものを贈ることでも、盛大に集まることでもなく、顔を見せて、少し一緒に時間を過ごす。それだけで、親は喜んでくれるんですよね。
だからこそ、「お盆だから」という特別な日にこだわる必要はないと思うんです。年に一度、混む時期に義務で帰るより、普段からこまめに顔を出すほうが、よっぽど親孝行なのではないか、と。
実は、少し切ない話もあります。わたしの祖母は、孫たちがなかなか寄り付かない状態で、実家に行っても、祖母に挨拶もせずに帰る子もいるほど。聞いているだけでも可哀想になります。お金の面で立派なことよりも、「気にかけて、顔を出す」という当たり前のことが、いちばん親や祖父母を幸せにする——そう強く感じるのです。
「無理して帰省」より「納得して過ごす」
結局のところ、大切なのは「世間体」ではなく「納得感」だと思います。
高いお金を払い、渋滞や人混みでヘトヘトになりながら、義務感だけで帰省する。それで家族がぐったりしてしまっては、本末転倒です。それよりも、自分たちが「これでいい」と納得できる過ごし方を選ぶ。帰省するにせよ、しないにせよ、自分たちの意思で決めたことなら、罪悪感を持つ必要はありません。
まとめ:罪悪感より、自分たちの「納得」を
お盆に帰省するかどうかは、それぞれの家庭の事情や考え方で、正解が違います。大事なのは、「みんながするから」「しないと悪いから」という周りの目ではなく、自分たちにとって意味があるか、納得できるかで決めることです。
帰省しないことに、うしろめたさを感じる必要はありません。大事なのは、お盆という日にこだわることより、普段から親を気にかけ、たまに顔を出すこと。その積み重ねこそが、いちばんの親孝行だと、わたしは思います。今年のお盆、あなたのご家庭が「これでよかった」と思える形で過ごせますように。

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