「それ、おにぎり何個分?」|わが家の子どものお金教育

節約・家計管理

子どもに、お金のことをどう教えるか——子育てをしていると、一度は考えるテーマだと思います。学校ではなかなか教えてくれないお金のこと。でも、大人になってから困らないためにも、小さいうちから少しずつ伝えていきたい。わが家も、そう考えている家庭のひとつです。

とはいえ、難しい経済の話をするわけではありません。日々の買い物や遊びの中での、ちょっとした問いかけと、お小遣いの仕組みづくり。この記事では、わが家が実践している「子どものお金教育」を、具体的に紹介します。試行錯誤の過程も含めて正直に書くので、同じように悩んでいる親御さんの、ヒントになればうれしいです。

「欲しい!」に、すぐ「ダメ」と言わない

子どもは、目についた気に入ったものを、すぐ「欲しい!」と言います。わが家では、そこですぐに「ダメ」とも「いいよ」とも言いません。まず、考えさせるようにしています。

たとえば、「まずは、お店にある全部の商品を見てみよう」と伝えます。ひとつ目に飛びついて即決するのではなく、他にどんな選択肢があるかを見てから決める。この「一度立ち止まって比べる」という習慣が、衝動買いをしない大人につながると思うんです。大人でも大事なことですよね。

「それ、おにぎり何個分?」で価値を考える

わが家のお金教育で、いちばん大事にしているのが「価値で考える」ことです。

子どもに、そのものの値段を、子どもが分かる範囲で伝えます。たとえば「これは、コンビニの鮭おにぎりが◯個買えるくらいの値段だよ。それだけの価値があるものかな?」と聞くんです。子どもにとって「500円」はピンとこなくても、「おにぎり◯個分」なら、価値の大きさが実感できます。

そして、繰り返し伝えているのが——「安いからOK、じゃない」ということ。

たとえば、10万円だけど毎日使えるものと、5,000円だけど年に1回しか使わないもの。金額だけ見れば5,000円のほうが安いですが、価値で考えれば、毎日使える10万円のもののほうが価値がある。「値段が高いか安いか」ではなく、「それだけの価値があるか」で考える。この視点は、大人になってからの買い物でも、本当に大切な力になると思っています。

お小遣いの仕組みは、AIと壁打ちしながら考えた

そして、もうひとつの柱が「お小遣い」です。実はこの仕組み、一人で考えたわけではありません。AIに相談(壁打ち)しながら、わが家に合う形を探っていきました。

最初にAIに投げかけたのは、こんな質問でした。「小学一年生になる子どもに、お金を”貯める力・守る力・増やす力・使う力(浪費より投資)”を学ばせたい。お小遣いをどんな制度にすれば、少しでも効果があるだろう?」。そこから、「いくらあげる?」「どのくらいの頻度で?」「どんなルールで運用する?」と、子どもの年齢に合わせて、一つずつ具体化していったんです。

なかでも「なるほど」と思ったのが、お小遣いを渡す頻度の話。わたし自身は「お小遣い=月1回」という感覚だったのですが、AIとの対話で「週1回のほうが、お金を”使う感覚”が養える」という視点をもらいました。

言われてみれば、確かにその通り。月1回だと、もらってすぐ使い切ってしまったら、次は1ヶ月後。それを恐れて、使うに使えず、躊躇ばかりになってしまう。でも週1回なら、失敗してもすぐ次が来るので、「使ってみる→考える」のサイクルを何度も回せる。これは、自分だけでは思いつかなかった発想でした。

こうやって、自分が子どもに伝えたいことを、お小遣いという形に落とし込めたのは、壁打ちのおかげです。一人でうんうん悩むより、対話しながら整理していくと、考えがどんどんクリアになりました。「これは合わないな」と思ったら、やめて調整すればいい。まずはやってみよう、という気持ちで始めました。

週1回のお小遣いと「4つの貯金箱」

そうして生まれたのが、週に1回のお小遣いと、「つかう・ためる・まもる・ふやす」の4つの貯金箱です。

お小遣いをもらうたびに、この4つにどう配分するかを、子どもと一緒に決めています。それぞれの意味はこうです。

  • つかう:自由に使っていいお金
  • ためる:何か買いたいものがあるときのために貯めるお金
  • まもる:もしものときのためのお金(生活防衛費の考え方)
  • ふやす:投資のように、増やすためのお金

「まもる」と「ふやす」は、まだ小さい子どもには実感が薄いので、「こういうお金があるんだよ」と話しながら、今は定額を入れるようにしています。大事なのは、お金には”役割の違う種類がある”と、早いうちから知ってもらうことです。

「ふやす」で、投資の感覚を育てる

4つの中でも、特に面白いのが「ふやす」の貯金箱です。

わが家では、この「ふやす」に入れたお金が、月に1回、一定の割合で増える仕組みにしています。いわば、家庭内の疑似投資です。月に1回、「今月はこれだけ増えたよ」と、子どもの目の前でお金を足してあげると——子どもは大興奮(笑)。「お金って、置いておくと増えることがあるんだ!」という感覚を、遊びながら養ってほしいと思っています。

将来、投資を「怖いもの」ではなく「お金を育てる手段」として自然に受け止められたら、それは大きな財産になるはずです。

使い道は「アドバイスはするが、否定はしない」

最後に、わが家が大切にしているルールを。「つかう」お金の使い道について、アドバイスはしますが、頭ごなしに否定はしません

親から見て「それ、無駄遣いじゃない?」と思うことも、正直あります。でも、そこで「ダメ」と取り上げてしまったら、子どもが自分で考える機会を奪ってしまう。失敗も含めて、自分のお金を自分で使ってみる経験こそが、いちばんの勉強だと思うんです。だから、口は出しても、最後は本人に決めさせる。この線引きを大事にしています。

まとめ:小さな「考える習慣」を育てる

わが家の子どものお金教育は、難しいことは何もしていません。「おにぎり何個分?」と価値を考えさせ、4つの貯金箱でお金の役割を知り、自分で使い道を決める。この小さな積み重ねです。

そして、仕組みづくりに迷ったら、AIのような道具に頼って、一人で抱え込まないのもアリだと思います。子どもがこれからどう成長するかは、まだ分かりません。でも、「立ち止まって考える習慣」さえ育てられれば、それが将来お金で困らないための、いちばんの土台になると信じています。ご家庭に合ったやり方で、できることから始めてみてくださいね。

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